式年遷宮記念 せんぐう館

建築


昨日、伊勢神宮外宮の敷地内にある、式年遷宮記念 せんぐう館に行きました。
せんぐう館は、1300年以上続く「式年遷宮」の歴史やその意味、それを支える造営技術を紹介・展示する博物館として、平成24年4月開館しました。
設計は栗生明+栗生総合計画事務所、施工は大成建設です。

外宮の第一鳥居口表参道より火除橋を渡ってすぐ左手、手水舎のすぐ右手からせんぐう館にアクセスします。


まず目に入るのは屋根が掛かった休憩所とその奥にある勾玉池と奉納舞台。


休憩所は通常は写真の通り360°開放された空間だが、床暖房が設置されており、冬期にはサッシが引き出されて室内として利用されるようです。


勾玉池に浮かぶように設置された奉納舞台と、池の畔にたたずむせんぐう館。
屋根は正殿に倣った矩勾配で、継ぎ目の無い長さ11.5mの特注の鋳鉄で葺かれています。


奉納舞台側に張り出しているガラス張りの催事室。
雨天時に奉納舞台の代わりとして、サッシを開け放して催事が行われます。


建物妻側部。こちらにエントランスホールがある。

せんぐう館内部は撮影禁止なので写真はここまでです。

展示物は前出の通り、式年遷宮の歴史や正殿などの造営に関する技術や工具、遷宮の8年前から準備が始まる工程なども展示され、10分程度のミニシアターもあります。
しかしなんと言っても圧巻なのは外宮正殿の原寸模型です。全体の妻側1/4のみですが神宮直営で制作されたもので、材料・工法ともに実際の正殿と同様に造られたものらしいです。
高さはおよそ12mですが、建築の高さ制限のために地下に掘り下げて設置されています。

式年遷宮はいよいよ来年です。前回は平成5年でしたが恥ずかしながら全く記憶にありません。
せっかくなので来年はもう少し興味を持ってみようと思います。
てゆうか、そもそも公開されるものなのでしょうか?

式年遷宮記念 せんぐう館

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