近江八幡市内を建築探訪

前回のラ コリーナの続きです。yuです。

ラ コリーナを後にした私たちは、そのまま近江八幡市内へ移動。

次の目的地は、近江八幡日牟禮ヴィレッジです。

ここは先ほど行った、ラ コリーナと同じたねやグループの店舗でクラブハリエ 日牟禮館と、店舗の裏側には日牟禮カフェがあります。
お菓子は先ほど大量に買ったので、ショップは素通りして裏側の日牟禮カフェに行きました。

ここは、ウイリアム・メレル・ヴォーリズという建築家が手がけた旧忠田邸を補修改築し、日牟禮カフェの特別室として利用されています。
特別室を利用するには、事前予約が必要です。数日前に連絡したのですが、希望の日あたりはすでに予約でいっぱいらしく、予約が取れる日は数週間後になりそうでした。あまり先延ばしにすると、仕事の追い込みやら、他の予定やら、いろいろ調整が必要になりそうなので、特別室はあきらめました。

到着してもまだ11時前で、ランチには早すぎるので飲み物でもと、
注文は、「ダージリン ファーストフラッシュ」の水出しコーヒーです。

デキャンタに入ったコーヒーをワイングラスに注いでもらいます。とってもおしゃれですね。
ほんのり甘い味わいで、とても飲みやすく、ラ コリーナの話題に花が咲きます。

しばらくして、お手洗いに立つと、お手洗いの隣に特別室の入り口らしき空間が。
予約がいっぱいのはずなのに、お客様はだれもいないようです。
そこで、だめもとで定員さんに見学していいかどうか聞いてみると、快く承諾していただきました。いそいでコーヒーを飲もうとすると、「まだしばらく大丈夫なので、ゆっくりお飲みください。」と、とても優しいお言葉。ご厚意に甘えてゆっくりいただき、先に精算をすませ、見学させていただくことに。

特別室エリアは土足禁止です。ご丁寧にも、スリッパをご用意していただきました。

ハリエリビング。暖炉などもあり、窓からの光が降り注ぐとても明るい空間です。

ハリエライブラリー。少し狭く、書斎のような感じです。

昔のゲストルーム? ここは店舗ページを見ても予約出来ないようです。

昔の寝室? ここも、店舗ページにはありません。でもすごく広くてとても明るい。
もしかしたら、リビング的な用途なのかもしれません。

ハリエビュー。2階にあり、とても見晴らしが良いです。

和室。外観は完全な西洋建築ですが、その中にも準和風な空間があります。とても違和感無く配置されています。

思いがけない見学にとてもほくほく気分になった私たちは、カフェの定員さんにお礼を告げ、次の目的地に移動です。

近江八幡市内には、先ほど行った日牟禮カフェ以外にもヴォーリズ建築が数多くあります。
今回の旅行は、それらを見に行くのも目的の一つです。

ここで、ヴォーリズについて雑学です。

ウィリアム・メレル・ヴォーリズは、アメリカ合衆国に生まれ、1905年24歳の時に日本の値に降り立ち、日本で数多くの西洋建築を手がけた建築家。また、ヴォーリズ合名会社(のちの近江兄弟社)の創立者の一人としてメンソレータム(現メンターム)を日本に普及させた実業家でもあります。
1919年に子爵令嬢一柳満喜子と結婚し、1941年に日本に帰化してからは妻の性をとって一柳米来留(ひとつやなぎ めれる)と名乗っりました。

私たちは日牟禮カフェを後にし、近くの駐車場に車を止め、徒歩で近江八幡市内を散策することにしました。

まず目にしたのは・・

ヴォーリズ像です。ヴォーリズは近江八幡名誉市民第一号です。ヴォーリズに、女の子が名誉市民のお祝いの花束を渡している情景を像にしています。

このヴォーリズ像の道を挟んで向かいにある建物が、メンターム資料館です。
メンタームを小脇に抱えたとび太くん(飛び出し坊や)がしゃれています。


創業者ヴォーリズと近江兄弟社が興した様々な社会活動の紹介をパネル展示で紹介しています。また歴代のメンソレータムや、その人気にあやかろうと当時多数発売された類似品(いわゆるパチもん)も展示してあります。
ここでは一部現行商品を購入することができ、


ここでしか購入することが出来ない、復刻版のレトロメンタームを買ってしまいました。

次の目的地は、近江八幡市立郷土資料館です。

昭和28年(1953年)に大幅に改築され、そのときの改築の設計を一粒社ヴォーリズ建築事務所が行いました。
この建物は、平成29年7月3日より改修工事中のため中に立ち入ることが出来ませんでした

資料館の前にあるのが市指定文化財旧伴家住宅です。

伴庄右衛門家という江戸時代初期から活躍した八幡商人の住宅です。
明治になって、小学校・役場・女学校として利用され、戦後は近江兄弟社図書館となり、のち近江八幡市立図書館として親しまれていました。その後の整備事業を経て公開されています

少し歩いて、近江八幡市立郷土資料館です。

森五郎兵衞の控宅で、近江商人(八幡商人)の往時をしのぶ帳場風景や生活様式をそのまま残し、そのほか多くの民俗資料を展示公開しています。


裏庭には、民具・農具などが展示され、水郷地帯の農村の生活を知ることができます。

2件隣に行くと、重要文化財 旧西川家住宅があります。

西川利右衛門は屋号を大文字屋と称して蚊帳や畳表を商っていました。
典型的な近江商家の面影を残すこの家は、店の部分と居宅部分に分かれており、突き出した座敷玄関を持っているのが特徴です。近江商人の隆盛ぶりを偲ぶことができ、昭和58年に国の重要文化財に指定されています。

まず訪れたのは、近江八幡教会です。

当初は大正13年(1924年)に建てられたようですが、昭和56年(1981年)に教会堂が失火により全焼。昭和58年(1983年)に一粒社ヴォーリズ建築事務所の設計により再建されました。
なので、厳密にはヴォーリズ建築ではありません。

近江八幡教会の隣にはアンドリュース記念館(旧近江八幡YMCA会館)があります。

明治40年(1907年)に竣工した、ヴォーリズの第1号の建築です。昭和10年(1935年)に最初に建物が建った位置から12m隣接の現在に移築しました。
洋風に見えながら、入母屋の屋根にするなど、親しみのある建物です。
平成21年(2009年)に国の登録有形文化財に指定されています。
建物内部は非公開ですが、2階にナッツ専門店があるので玄関ホールから階段、店舗までは普通に入れます。ナッツは試食もできますよ。
近江八幡観光物産協会がときどき特別公開をしているようなので、その時に行けば非公開部分も見学できると思います。

100メートル先には旧八幡郵便局があります。

大正10年(1921年)に竣工して以来、昭和35年(1960)まで郵便局として使用されていました。
現在は一部開放されており、ショップやギャラリー、ヴォーリズ建築保存再生「一粒の会」の事務所としても使用されています。
こちらもヴォーリズ建築に良く見られる和洋折衷な作りになっています。

2階のギャラリーでは、ヴォーリズに関するパネル展示などがあります。

以上、近江八幡市内の建築探訪でした。
市内には他にもヴォーリズ建築や興味深いレトロな建物がたくさんありますが、それはまたの機会に。

その後本当は、彦根城に行きたかったのですが、朝早くからの過密スケジュールや、次の日には私の3年に一度の建築士講習(絶対に休めない。しかも1日中講習)。何よりも、ラ コリーナで買った焼きたてバームクーヘンを早く食べたかったので、彦根城はまた次の機会にということで、帰ったのでした。

ひこにゃんに会いたかった・・・